ブログをご覧の皆様、初めまして。 Rond代表の熊坂です。 これからブログを通じてサイクリングカルチャーやイベント情報などを発信していきます。 是非目を通していただきたいと思います! 記念すべき第一弾はレース参戦記。 活動の中でも大きなウェイトを占める(精神的に)ロードレースですが、競い合うことだけが自転車ではありません。 気持ちのいい景色の中を駆け抜けることや、気持ち良く体を動かした後のお酒の美味しさにも格別なものがあると思います。 ですが、”己の力をぶつけ合う瞬間” ”昨日の敵は今日の友” ”自分自身との戦い” ”駆け引き” ・・・ロードレースには独特の美しさがあり、その体験から得られるものはとてつもなく大きいのです。 2016年7月24日 日本最北のロードレース【サロベツ100マイルロードレース】に参戦してきました。 去年も出場し、優勝している相性の良いレース。 コース:20km×8週=160km 平坦基調のコースレイアウト 勝負所はコース中間にある600mの登り区間 …距離が長い為、周を重ねるごとに脚が削られ、加速に対応できなくなった選手から脱落していくのが例年の流れ。 レース序盤は探り合うような時間が続き、アタックが散発するが全体的にはまったりな雰囲気の中、周回を重ねていた。 ここで重要なのは、 展開に乗り遅れないように集団前方に位置すること。 補水を中心に早め早めのケアを始めると共に、体に水をかけ熱を逃がすこと。 (熱中症で救護される選手も出る様な天候では非常に重要となってきます。) 補給食はオリジナルエナジーバーと、CLIF BAR ジェルをチョイス。 市販ではあまり売られていない和風テイストで作れること 自然由来の原料のみで体に優しいこと 単純に自分で作りたくなっちゃった という点が主な理由で、今シーズンから固形物はオリジナルのものを使用中。 CLIF BAR ジェルについても添加物がほとんど入っていないという点と、カフェイン100mg含有というフレーズに惹かれて使用中。パッケージも工夫されていて、走行中に口で開けても切れ端がポイ捨てされることもなくgood。 さて肝心のレース展開はというと、優勝候補で今季好調の菅原選手が4周目を終えるあたりで集団からアタック。いい勢いだったのだが、反応していった選手(他2名)が少なく、しかも集団後方にいた自分は反応せず。 他にも有力選手が集団に残っていたので、追走集団に入り込むことに気持ちを切り替える。 の、つもりだったのだが、実際は後方でうろちょろしすぎて追走集団ができていたことすら気づかない始末。。。 メイン集団も徐々に人数が減っていき、気づいた頃には先頭12名タイム差1分20秒。 時既に遅し! 5周回目半でその状況に陥ってしまった完全なミス。 こうなってしまってはメイン集団も追走できるメンツは限られてしまい、結局12対4くらいで追いかけっこをすることに。 先頭に追いつくことだけを目標にひたすら踏む。踏む。踏む。 表示されるタイム差に嫌気が差しながらも諦めず走った結果、なんと7周目突入直後に先頭を捉えることに成功! レース後聞いたところ、先頭も追いかけっこをしていたが、徐々にローテーションが乱れ始めペースが落ちてしまったとのこと。ラッキー!! 正直追いつけないと思っていたので、合流した時点で精神的にはレース終了。 残り2周はまた別のレースをしていた気分だった。 勝負所は残り2ヶ所。 相手を探る絶好のポイント。自らペースアップすることも視野に入れながら気持ちを準備していく。 予想はしていたが、やはり菅原選手が仕掛けてきた。 シッティングでグイグイ踏んでいく。他の選手は動けなさそうだ。自分は警戒していたため番手にしっかり付き登りをクリア。 この辺りから集団の人数がどれくらいだったのか覚えていない。多分気持ち良く集中できていたんだと思う。 先頭集団有利の展開が続いていたが、予想していたより苦しまずに登りをクリアできたことが 「あれ?意外とみんな疲れてるの?」 と気持ちの余裕に変わってきた。 となればスプリントが比較的得意な自分はもう何でもありな気分。雰囲気によっては最終周の登りで単独抜け出しも視野に入れつつスプリントに備えるだけだ。 残り1周を切ってからは単調なローテーションを続けながら探り合いが始まっていた。 仕掛けたい気持ちが出てくるほど余裕が出てきてしまった最終周だったが、然るべきタイミングまで我慢するように自分に言い聞かせる。 最後の登りが近づいてくる。 誰かが仕掛けるだろう。 後ろから大きな影が勢いよく飛び出した。 同じく追走集団を引っ張ってきた三輪選手だった。 一瞬間を開けて周りの反応を見たが誰も反応しない。見送る理由はないので自ら追走。 後ろは見ない。 2名で最後までいけるか?とも思ったが頂上に届く頃にはイーブンペースで追ってきた選手たちで6名の集団になっていた。 スプリントが得意な選手は残っていない。今回はスプリントを選択し、残りの距離を消化することに決めた。 残り6kmジリジリと緊張感が高まってくる。 奇襲に備えなければスプリントはできない。 幸い、みんな辛かったようで目論み通り残り1kmを6名で通過。できれば後方から仕掛けたかったが、逆にマークされ先頭でスプリントを開始。 若干登り基調の残り200mあたりから自分のタイミングでスプリント! 自信を持って踏み込み誰にも先頭を譲ることなくゴール。 2連覇を達成することができた。 強い者が常に勝つ訳ではないのがロードレースの面白いところ。 最終局面ではいい流れで走れましたが、後ろに取り残されているあたり、真似しちゃいけないヤツですよ!!
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Kazuya Kumasaka雄大な自然と表情豊かな四季を持つ北海道を拠点に活動中。ライディングテクニックなどのセミナーやオーダーメイドのポジショニングサービスを提案。 アーカイブ
12 月 2019
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